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丸の内に「もったいない」魚を活用した飲食店-築地の仲卸と連携

デイナータイムには、入口にその日に仕入れた魚介類が並ぶ

デイナータイムには、入口にその日に仕入れた魚介類が並ぶ

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 新東京ビル地下1階に飲食店「魚治」(千代田区丸の内3、TEL 03-6269-9099)がグランドオープンして、約2週間がたった。運営はMUGEN(目黒区)。

「魚治」の人気ランチメニュー「究極の海鮮丼」

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 同店は、エードット(中央区)が提唱する、まだ食べられるのに捨てられてしまう「もったいない食材」を活用する「もったいないアクション」の第1弾。

 同店によると、築地市場では本来なら問題なく食べることができる魚が「規定より小さい・大きい、形が少し悪い」「漁や運送でついたほんの小さな傷がある」「獲れすぎ・旬から少しずれている」などの理由で、年間数十億円も捨てられているという。

 築地市場の大規模仲卸である山治(中央区)の協力を得て、こうした「もったいない魚」を有効活用し、「通常よりも安い価格」で提供するのが売りの同店。
 店名の「魚治」は「もったいない魚を『治療する』『治す』」という意味を込めたもの。OLや「可処分所得の高い比較的裕福な層」をターゲットに想定する。客単価はランチ=920円、ディナー=3,500円前後で、席数は64席。

 仕入れによってメニューは変わるが、ディナータイムには「黒むつの塩焼き」(480円)、「ホッキ貝あぶり」(400円)、「汐ウニ」(600円)、「あん肝ポン酢」(550円)などを提供。ランチタイムには、1日限定30食の「究極の海鮮丼」をはじめ、「魚治定食」「あこう鯛の干物定食」「牡蠣フライ定食」(以上、1,000円)などを用意する。

 MUGENの内山正宏社長は「開店以来、ランチには約150人のお客さまにご来店いただいており、人気の『究極の海鮮丼』はすぐに完売してしまうほど。ディナーでは入口にその日に仕入れた品を並べ、お客さまに『もったいないアクション』や、どうやって仕入れたかなどのエピソードをご説明しており、『もったいないアクション』について理解し、興味を持っていただいた上で料理を楽しまれる人もいる」と話す。

 「『もったいない』食材を使っているので、楽しみながらの『プチ社会貢献』としてもご利用いただければ」とも。

 営業時間はランチ=11時~14時30分、ディナー=17時~23時30分。土曜・日曜・祝日定休。

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