「麗子像」などで知られる洋画家、岸田劉生さんの親戚に当たる女性を有名漫画家ら53人が描いた肖像画展「岸田尚(たか) 肖像展」が2月24日、「銀座幸伸ギャラリー」(中央区銀座7)で始まる。
岸田さんは東京都出身の画家・イラストレーター。都内のギャラリーやカフェで、天使を描いた「天使画」を中心に作品を発表している。宝塚歌劇団で日本初のレビュー「モン・パリ」を作った岸田辰彌さん、宝塚スターの浦野まつほさんを祖父母に持ち、岸田劉生さんは大伯父に当たる。
岸田さんがさまざまな人に呼び掛けて自身の肖像画を描いてもらい、同時に自画像も発表する同展。3回目となる今回は伊藤潤二さん、御茶漬海苔さん、駕籠真太郎さん、国友やすゆきさん、ねこぢるy/山野一さん、バロン吉元さん、平松伸二さんらの漫画家をはじめ、イラストレーターの美樹本晴彦さん、水森亜土さん、作家の平山夢明さん、タレントのなべやかんさんなど過去最大人数となる53人の作品を展示する。
展示作品の一部は販売も行う予定。また会場では同展の展示作品を収録した2月末発売予定の書籍「Kissy's portraits~52人による『岸田尚』肖像画競作集」(2,970円)を先行販売する。
「『キッシー(岸田さんの愛称)の呼び掛けなら』といって集まってくださった方々には、本当に感謝している。一つのモチーフをいろいろな人が描くことによって全く違う見方があるということを感じていただけたらうれしい」と岸田さん。
開場時間は11時~18時(最終日は17時まで)。3月1日まで。