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京橋で「京大コレクション」-物理実験機器や生物標本など100点

ウィムズハースト静電高圧発生装置

ウィムズハースト静電高圧発生装置

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 京橋のLIXIL(リクシル)ギャラリー(中央区京橋3、TEL 03-5250-6530)で現在、「科学開講!京大コレクションにみる教育事始」が開催されている。

光の再合成器-LIXILギャラリーで開催の「科学開講!京大コレクションにみる教育事始」

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 京都大学の前身である旧制第三高等学校(以下、三高)で使われていた物理実験機器や生物標本、教育掛け図など約100点を展示する同展。

 化学と物理の学校として大阪に開講した「舎密局(せいみきょく)」がその始まりで1894(明治27)年に発足した三高では、ヨーロッパから買い集めた機材などを用いて日本の近代化を推進する人材を育成していた。

 「物理の実験道具」のセクションでは、ウィムズハーストが1800年に開発した、高電圧を簡単に発生させることができる「ウィムズハースト静電高圧発生装置」、物体の角度や角速度を測る「ジャイロスコープ」、真空および大気圧を示す実験に使う「マグデブルグの半球」のほか、「化学天秤」「光の再合成器」などを紹介。

 「生物標本」のセクションでは、ミツバチ、カイコ、カタツムリなどの模型のほか、世界的に有名だったドイツの標本商「クランツ商会」から買い集めた岩石や鉱物標本なども展示する。

 教科書の副教材として使われた「教育掛図」のセクションでは「ワムシ解剖図」ほかの教育掛け図の実物4点と映像15点を紹介する。

 同ギャラリースタッフは「当時の最高の技術を駆使して製作された実験機器には、機能美だけでなく繊細な美しさも備わっているように思う。日本の近代の始まりを物語る貴重な資料なので、ぜひ足を運んでいただければ」と来場を呼び掛ける。

 開館時間は10時~18時。入場無料。水曜休館。5月23日まで。

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