松屋銀座(中央区銀座3)8階イベントスクエアで7月10日、夏の恒例イベント「 銀座の骨董(こっとう)大市」が始まる。
「愛好家を魅了する名品から暮らしの中で使い込まれ洗練されてきた品々まで、骨董の魅力の全てを一堂に集め展示販売する」同イベントは今年で31回目。来場者は50代以降の骨董ファンが中心だが、近年は40代~50代の女性層も目立つようになってきたという。
今年は「和骨董」15店、「洋骨董」7店の計22店が出店する。
会場では、ミントン「天使プレート」(27万円)、「伊万里網目徳利(とっくり)」(28万800円)、「カメオブローチ」(96万1,200円)、「蒔絵(まきえ)香枕」(43万2,000円)、「ガレ・黄青風景花瓶」(259万2,000円)、「たばこ入れ・更紗」(75万6,000円)をはじめ、古民具・古陶磁器・伊万里・茶道具・家具調度・屏風・古布・上布・昔着物・西洋アンティークなどを販売する。
同館リビング・呉服・美術課ギャラリー担当主任の板橋弘子さんは、近年の来場者層の変化について、「ごく限られた好事家や骨董ファンに支えられた初期の骨董ブームから時代も変わり、現代の『静かな骨董ブーム』を支えるのは女性層となっている。海外の『蚤(のみ)の市』などでの購入体験を背景に、目の飛び出るような高価な骨董・アンティークを求めるのではなく、質がよく洗練された物を身近な生活に取り入れ、日々の暮らしのアクセントとして楽しもうとするライフスタイルが定着しつつあるのだと思う」と分析する。
「会場いっぱいに広げられた和洋アンティークの中から、『お眼鏡』にかなった一点を探しだし、身近に置いて楽しんでいただければ。当市にはそんな商品があふれている」とも。
開催時間は10時~20時(最終日は17時30分まで)。7月14日まで。