中央区の小学生が本格的な衣装やメークで歌舞伎演目を披露する「新富座こども歌舞伎」の公演が11月3日、泰明小学校(中央区銀座5)の校庭で行われる。
同歌舞伎は2007年が初公演。演者を務める子どもたちのほか、長唄・三味線などは近隣住民が担当し、衣装・かつら・メーク・舞台なども企業などからの協力を得て本格的な仕様を整える。
今回の公演は「AUTUMN GINZA 2015」の開催に合わせ、「全銀座会」「銀座街づくり会議」からの要請を受けて実施するもので、新入生8人を含む24人の小学生が出演。口上の後、「三人吉三巴白浪~大川端庚申(こうしん)塚の場~」「白浪五人男~稲瀬川勢揃の場~」を披露する。
昨年の「AUTUMN GINZA 2014」公演での来場者数は約1000人で、国内外の老若男女が来場したという。
「新富座こども歌舞伎」の会代表の諸河文子さんは「出演者は『歌舞伎をやりたい子集まれ!』というチラシで公募しているが、応募者は未経験で親子ともども歌舞伎を見たこともないという子どもたち。事前に筋を説明したりはあまりせず、声を出したり動きをまねすることで歌舞伎を習得していく」と話す。
「新富座こども歌舞伎は大歌舞伎お膝元の『地芝居』。子どもたちと町衆が『歌舞伎って面白い! 楽しい! 奥が深い!』と熱中している。子どもたちの達者な役者ぶりに、どのお客さまも心を踊らせて満面の笑顔になる。掛け声も掛かり、にぎやかな舞台をぜひ見に来ていただければ」と来場を呼び掛ける。
第1部=12時30分~、第2部=14時30分~。上演時間は各約50分。入場無料。雨天時は会場が同小学校の体育館に変更になる。