松屋銀座(中央区銀座3)8階イベントスクエアで現在、昨年10月に89歳で亡くなった池田重子さんの和装品コレクションを紹介する「追悼 池田重子コレクション 日本のおしゃれ展」が開催されている。
1925(大正14)年に横浜の資産家の家に生まれた池田さんは、1976(昭和51)年、目黒に「時代布と時代衣装 池田」を開店。明治以降の着物類のコレクターとしても知られ、それらを展示した「日本のおしゃれ展」は生前、8回にわたって開催された。着物関係の本も多く著し、着物ブランドのデザインも手掛けた。
同展担当の下山郁恵さんは「池田重子コレクションの特徴は、着物だけでなく帯や帯留め、髪飾りや袋物といった小物もトータルコーディネートして一つの世界観をつくるところにある」と話す。
同展では初公開のものも含め、「お正月」「百花咲き競う春」「夏モダン・夏の避暑地」「稔(みの)りの秋」「紬(つむぎ)のおしゃれ(冬)」など季節ごとのコーディネート約60点を展示するほか、帯留め・半衿(はんえり)・袋物・丸帯などの小物や和装品のコレクション約150点も展示する。
「明治や大正時代のおしゃれな女性たちを想像しながら、美しい着物の世界をお楽しみいただければ」と下山さん。
開催時間は10時~20時(最終日は17時まで)。入場料は一般=1,000円ほか。1月18日まで。