波除稲荷(なみよけいなり)神社(中央区築地6)で11月23日、「酉(とり)の市」が催される。
同神社の「酉の市」は例年、酉の日前日の18時から始まり、当日の24時まで休みなしで行われる。昼間は築地市場で働く人たちや近所の会社に勤めるサラリーマン、観光客などが訪れ、夜には酒の入った客も増え、にぎわいを見せる。
境内では、おみくじ付きの開運熊手神符「かっこめ」(1,000円)や酉の市限定の御朱印(300円)の授与も行う。
波除神社禰宜(ねぎ)の鈴木淑人(よしひと)さんは「売り手と買い手の値段の駆け引きも酉の市の一つの風景。値切った分を祝儀で渡すさまは粋を感じさせる」と話す。
11日には一の酉が催され、多くの人出でにぎわった。二の酉に当たる23日には収穫を祝う新嘗祭(にいなめさい)も執り行われ、当日は同神社オリジナルの濁り酒が振る舞われる予定。
鈴木さんは「今年の二の酉は新嘗祭と重なるので、より多くの人でにぎわうと思う」と話す。