INAXギャラリー(中央区京橋3、TEL 03-5250-6530)は3月24日、「INAX春の探検ツアー」パート1「『百年前』探偵事務所~銀座界隈の動物事件簿~」を開催する。
春の探検ツアーは、ビルの全館改築工事のためINAXギャラリー1、2とガレリアセラミカが休館しているため、これまで開催してきた展覧会の関係者を中心にツアーを企画したもので「ギャラリーから1歩外に出て見聞する内容」(同ギャラリー)。
パート1のツアーを担当するのは、1986年に設立された「路上観察学会」メンバーであり、日本・海外のマンホールのふた写真を撮りためた本「マンホールの蓋(ふた)」を発表、調査マニアとしても知られる林丈二さん。
内容は、明治時代の新聞記事を読み続け12万点以上の項目をデータベース化している林さんが、銀座界隈で起こった動物にまつわる事件記事を選び「百年前」探偵事務所の所長として、参加者とともに事件の現場検証に出かけるという内容。事件は、京橋の留置所の収容人用弁当を食べてしまったタヌキ、何度も人を噛んでしまうイチムラ家のイヌ、金春通りで飼われていた猫が通りかかった魚屋からナマズを盗んだ事件など。京橋から銀座8丁目まで約25カ所の「検証」を行う。
同ギャラリー広報担当者は同ツアーについて「当時銀座には10社ほど新聞社があり、街に根付いた話題が掲載されていた。その当時の新聞からピックアップし銀座界隈を案内する」という。「林さんにギャラリーの外でご案内していただけるかと伺ったところご快諾いただいたので実現した」とも。
開催時間は13時~16時(途中休憩あり)。参加無料。定員10人(中学生以上)。申し込みは同ギャラリーサイトからメールで受け付ける。