若山美術館(中央区銀座2)で4月25日、「小野耕世、マンガづけの少年時代」展が始まる。
小野耕世さんは1939(昭和14)年、東京生まれの漫画・映画評論家。海外コミックの紹介・翻訳や映画評論、漫画評論を数多く手掛け、これまでに第10回手塚治虫文化賞特別賞、第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門功労賞などを受賞している。
「長編マンガの先駆者たち」(岩波書店)の出版記念展として、小野さんが子どものころに読んだ漫画作品や、当時の作家の連載作品などが掲載された雑誌・新聞・単行本などを集める同展。
酒井七馬原作・手塚治虫作画の「新宝島」(1947年)、横井福次郎作・画の「冒険ターザン」(1948年)、旭太郎原作・大城のぼる画「火星探検」(1930年)などの展示を予定する。
同館広報部の高橋勝則さんは「スペースは限られているが、充実感を得られる展示になると思う。小野さんが子ども時代に読んだ漫画の復刻版を手に取ってもらえるコーナーも設ける予定」と話す。
会期中は関連イベントとして、小野さんと雑誌研究家の桑原涼さんが対談を行うミニ・シンポジウム(定員30人・要予約)も開催予定。
開館時間は13時~17時(金曜は19時まで)。日曜・月曜・祝日と5月6日は休館。観覧料=500円(中学生以下は無料)。6月24日まで。