改修工事のため休館していた「ポリスミュージアム(警察博物館)」(中央区京橋3)がリニューアルオープンして、約1カ月がたった。
同館が入るビルは今年で完成から30年を迎える。設備面の老朽化対応のため全面リニューアルを行うとともに、展示内容も「子どもから大人まで幅広く楽しめる」をコンセプトに見直しを行った。名称も「警察博物館」に加えて、愛称としての「ポリスミュージアム」を追加した。
1階の「ピーポくんホール」では、パトカーや白バイ、日本の警察航空機第1号の「はるかぜ」など4台の警察車両が来館者を迎える。子どもは「おまわりさんなりきり体験」として、警察官と白バイ隊員の子ども用制服の試着ができる。制服姿で白バイや「はるかぜ」に乗って記念撮影をすることも可能。
2階~3階には、事件や事故現場の様子を受話器でオペレーターに伝えていく「110番通報疑似体験」、道路の映像を見ながら自転車の正しい乗り方を学べる「自転車シミュレーター」のほか、「指紋採取疑似体験」「交番疑似体験」など、さまざまな体験型のコーナーが設置された。
4階では制服や装備品の展示のほか、各分野で活躍する警察官の姿を映像で紹介。5階では「警察のあゆみ」として、明治から平成までの主な事件の紹介や警視庁草創期からの資料を通して、警視庁の創設から現在までの歴史を知ることができる。
リニューアル後、初めての連休となったゴールデンウイーク中は、家族連れを中心に8日間で約1万4000人が来館。外観を見て訪れたと思われる、観光客や外国人旅行者の姿も見られたという。
警視庁総務部広報課広報センター主査の田中秋史(あきふみ)警部は「楽しみながら警察の仕事を知ってもらいたい。子どもだけでなく、大人の人も楽しんでいただけるのでは」と話す。
開館時間は9時30分~17時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館無料。