北欧の職人たちが作る革製品・木工品・ファブリック・陶器などを取り扱う「北欧の匠(たくみ)」(中央区銀座1)3階の「ギャラリー祥」で現在、「北欧の作家たち展~北ヨーロッパの絵画と共に~」が開催されている。
レジーナ・ルーク・トゥーンペレさんの作品「三びきの狼(エストニアの森で)」(右)
ガレリア ナナ(世田谷区)の岩間一枝さんのキュレーションによる同展は今回が8回目。
会場にはフィンランドのヴィーヴィ・ケンパイネンさん、イェンニ・トゥオミネンさん、エストニアのユーリ・ミルダバーグさん、レジーナ・ルーク・トゥーンペレさん(日本初紹介)、ベラルーシのシカルボ・バレリーさんら6人のアーティストによる、絵本原画や北欧の草花・さまざまな動物を描いた幻想的な作品、ポップな雰囲気のシルクスクリーンポスターなど30点以上が並ぶ。作品の販売価格も数万円から60万円台までと幅広い。
岩間さんは「旧ソ連の統制下にあったエストニアで、作品を作ることを特別に『許可』されていた画家を父に持つユーリ・ミルダバーグさんは、1998年に日本で初めて紹介されてからその独自な世界観と不思議な画風が評価され、ファンも増えている」と話す。
「雑貨やインテリアなどを通じて、ここ10年ほどの間ですっかり定着した感のある『北欧人気』だが、アートに関してはまだ実際に触れたことがない人も多いのでは。作家が手作業で作り上げるアート作品を通して、北欧の奥深い魅力を感じてもらえたら」とも。
開廊時間は11時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。6月5日は休廊。今月11日まで。