シャネル銀座ビルディング(中央区銀座3)4階のシャネル・ネクサス・ホールで現在、「東京墓情 荒木経惟(のぶよし)×ギメ東洋美術館」が開催されている。
東洋美術専門の美術館としてはヨーロッパで最大規模の「フランス国立ギメ東洋美術館」で昨年、荒木さんの大規模個展「ARAKI」が開かれた。その際、荒木さんの50年間の作家活動を振り返る作品群とともに発表されたのが、撮り下ろしの新作である「東京墓情」だった。
今回の展示では「ARAKI」で展示され、日本では初公開となる「東京墓情」43点と同展のための撮り下ろし新作20点に加え、ギメ東洋美術館所蔵の写真コレクションから荒木さんが選んだ幕末・明治期の古い写真作品15点も展示する。
ギメ東洋美術館 写真コレクション 主任学芸員のジェローム ゲスキエールさんは「19世紀後半の日本文化を今に伝える古写真の世界と荒木経惟の写真世界には共通のルーツがあることを感じてもらえると思う。過去と現代の視線が交錯するような感覚を体験してもらいたい」と話す。
開場時間は12時~20時。入場無料。7月23日まで。