貴金属ジュエリーのGINZA TANAKA(中央区銀座1)は3月7日、純金製のかぶとを製作したと発表した。
同品は41年ぶりに皇室に男子が誕生したことを祝って製作されたもの。総純金、正絹を素材に用い、総皮張りで作られたかぶとは、前立てに災難などを避けるとされる龍を、吹き返しと鍬形台(くわがただい=かぶと前面に角状に立てられた金属板を支える台)には牡丹、鍬形には孔雀と伝統的な模様を施し、鉢部分の星(鋲で金属板を留めるため星のように見えることから呼ばれる)や「天辺の穴」など、細工も実際のかぶとを忠実に再現。結びひもやしころ(かぶとの左右と後方に付けて首筋を覆う部分)には青紫色の正絹を使い「金の輝きをより一層引き立てる」(同社)ように作った。
サイズは、高さ=70センチ、横80センチ、奥行き=45センチで、重さは20キロ。一般的な成人男子の頭のサイズに合わせた大きさだという。
価格は1億円で、過去20年にわたり製作してきたかぶとの中で最も大きく高額の作品となり、これまでのかぶとの象徴的な作品だという。購入希望客には受注生産を行う。