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銀座で「ねこぢる・山野一・ねこぢるy展」 絵画の販売や漫画原画展示

「幸せの成り行き」に出展予定の新作絵画作品

「幸せの成り行き」に出展予定の新作絵画作品

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 「ぎんけいさろん&ギャラリー」(中央区銀座1)で3月23日から、「ねこぢる・山野一・ねこぢるy展2018『幸せの成り行き』」が始まる。

「火星波止場」の一作、「悲しみ街道カスピ海」の一コマ

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 山野一(はじめ)さんは1983(昭和58)年、雑誌「ガロ」で漫画家デビュー。同誌で連載した「四丁目の夕日」は、下町の懐かしい風景の中に潜む格差・貧困・家族の絆や友情の崩壊といった悲劇を過激な表現を織り交ぜて描き、現在まで読み継がれるロングセラーとなっている。

 1990年ごろからは妻であったねこぢるさんの共作者兼プロデューサー的な役割を務め、猫の姉と弟「にゃーことにゃっ太」などのキャラクターが登場する一連の作品が幅広い層からの人気を得る。ねこぢるさんが31歳の若さで亡くなった後は、「山野一」「ねこぢるy」の2つのペンネームを使い分けながら、現在も漫画家・画家として活動を続けている。

 「ぎんけいさろん&ギャラリー」の三島太郎さんは「昨年、山野一・ねこぢるy・ねこぢるに関する展示を行った際は、全国からたくさんの方に来場いただいた」と話す。

 山野さんがねこぢるy名義で本格的に画家としての活動を始めたのは2010年のことだが、作品の評価は年々高まっており、前回の展示では用意した作品が完売したという。

 今回は、ねこぢるyの新作絵画10数点の展示販売や山野一、ねこぢるの漫画原稿の展示に加え、山野さんが原画を起こして仕上がりまでの監修も手掛けるオリジナルの「ねこぢるグッズ」の販売も行う。

 「山野さんが『鬼畜漫画家』として名をはせた青年期の作品や、雑誌『バースト・ハイ』に連載されたが単行本化されていない連作『火星波止場』など、今では見ることが難しい原画も展示する」と三島さん。

 開廊時間は13時~19時。日曜休廊。入場無料。4月7日まで。

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