ポーラ ミュージアム アネックス(中央区銀座1)で6月1日、企画展「田原桂一 『Sens de Lumière』」が始まる。
田原さんはフランスを中心に活動したアーティスト。1971(昭和46)年に渡仏し、「日本の柔らかい光とは違うヨーロッパの刺すような鋭い光」に衝撃を受け、写真家としての活動を始める。以降2006年までパリを拠点とし、光をテーマに写真・彫刻・インスタレーション・建築などの幅広い分野で表現活動を行った。
1977(昭和52)年に「窓」シリーズでアルル国際写真フェスティバル大賞を受賞して脚光を浴び、その後も木村伊兵衛賞、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ、パリ市芸術大賞などの賞を受賞した。
昨年6月に亡くなった田原さんの1周忌展として催される同展では、初期の作品「窓」シリーズや、ルーブル美術館をはじめヨーロッパの彫刻を撮影し、石やガラスに焼き付けた「トルソー」シリーズなどの作品を通じて田原さんの活動の軌跡をたどるほか、アトリエで使用されていたソファや照明など、田原さんの愛用の品も展示する。
開館時間は11時~20時。入場無料。6月10日まで。