商業的な目的以外で製作された、個人による作品を集める「映画の教室 2018 個の紡ぐ物語」が10月10日から、国立映画アーカイブ(中央区京橋3)で始まる。
プログラムは「アマチュア映画作家」、動物学者・八田三郎の「白老アイヌの生活」などを上映する「研究者の視点」、映像作家で詩人でもある鈴木志郎康さんがその日にあったことなどを毎日6分間語る自らの姿を15日間撮影した「15日間」を上映する「日記映画」、日本の女性映像作家・ビデオアーティストの先駆者である出光真子さんの作品を上映する「女性のまなざし」、寺山修司の実験映画4作品を上映する「スクリーンへの問い」。各回とも、研究員による約15分の解説も行う。
国立映画アーカイブ特定研究員の碓井千鶴さんは「個人によるさまざまな表現を見ることができる5回シリーズで、その多様さを楽しんでいただきたい。解説が付くことで、それぞれの作品・作家についてもより深く理解しながら作品を鑑賞できる」と話す。
「できれば5回通してご覧いただき、表現の豊かさ、幅広さを体験していただければ」とも。
料金は一般520円ほか。