「日本・スウェーデン外交関係樹立150周年 スウェーデン映画への招待」が11月27日、国立映画アーカイブ(中央区京橋3)で始まった。
今回の特集上映では1934年から1982年までの、20人の監督による30本を上映する。
国立映画アーカイブ主任研究員の大澤浄さんは「見どころはラインアップの多様さ。当館ではこれまで1966年と1983年の2回、大規模なスウェーデン映画特集を開催したが、ヴィクトル・シューストルムやマウリッツ・スティッレル、イングマール・ベルイマンといった巨匠の作品に集中する傾向があった。今回はボー・ヴィーデルベリやヤーン・トロエルといった1960年代以降のスウェーデン映画を革新した重要な映画作家の代表作に加え、アーネ・スックスドルフ監督作品や『モッズ』3部作などの貴重なドキュメンタリー作品、『母というだけ』『娘とヒヤシンス』『ガールズ』などの女性の生きざまに焦点を当てた先進的な作品、『炎は燃える』『露は溢れ雨は落つ』『刑事マルティン・ベック』といったスウェーデンでヒットした大衆娯楽作品と、こうした特集では見過ごされがちなタイプの作品も多くそろえている」と話す。
「日本未紹介の作品も多く含まれているので、この機会を逃さないよう劇場まで足を運んでいただければ」とも。
料金は一般520円ほか。月曜休館。12月14日は別プログラム。12月23日まで。