「THE STORY OF JAPANESE TEXTILES 『日本の美しい布』」が現在、ミキモト銀座4丁目本店7階のミキモトホールで開催されている。
「THE STORY OF JAPANESE TEXTILES 『日本の美しい布』」の展示風景
銀座4丁目本店の壁面装飾も手掛けた西陣織の老舗「細尾」(京都府)の12代目である細尾真孝さんは、日本各地の染織の産地を訪ね歩き、古くから伝わる日本の美しい布の文化を写真で記録してきた。
会場では「京友禅」「越後上布」「大島紬(つむぎ)」「紅型(びんがた)染」などの織物の産地で撮影された5000点を超える写真から選ばれたビジュアルが、約9000本の糸を使って作られた「スクリーン」の上に次々と投影される。江戸小紋・黄八丈・有松絞・小倉織・大島紬・芭蕉(ばしょう)布など日本各地の織物の実物も、その歴史や背景の解説と共に展示する。
細尾さんは「雪深い北陸の地で晴天の朝に雪の上にさらされる『越後上布』や、奄美大島の泥を使った精緻なかすり模様の『大島紬』など、日本各地でその風土に根差した織物が伝承されてきたことを伝えたい」と話す。
開催時間は11時~19時。年末年始は開催時間が異なる。12月31日、来年1月1日は休館。入場無料。1月27日まで。