「池田龍雄展 1950-60年代」が現在、「ギャラリー58」(中央区銀座4)で開催されている。
池田龍雄さんは1928(昭和3)年佐賀県生まれ。特攻隊に所属していた17歳の時に終戦を迎え、1948(昭和23)年に多摩造形芸術専門学校(現・多摩美術大学)に入学。間もなく岡本太郎、花田清輝、安部公房らのアバンギャルド芸術運動に参加し、1950年代から風刺と諧謔(かいぎゃく)を交えたペン画のシリーズを発表するようになった。
文学・映像・演劇など、他ジャンルの芸術とも交流を持ちながら現在まで約70年間にわたって制作活動を行い、これまで国内外の多くの美術館で作品が展示されてきた。
同展は、池田さんが読売アンデパンダン展に出品し始めた1950年ごろのドローイング作品7点と、1961(昭和36)年に大阪フェスティバルホールで開かれた同名のジャズイベントの舞台に投影され、その前でルイ・アームストロングらが演奏を繰り広げたという13点組のペン画、「ジャズの窓」シリーズを中心に構成される。
同ギャラリーの長崎裕起子さんは「『ジャズの窓』からは、作品とコラボレートしたルイ・アームストロングの熱いステージも想像していただけるのでは」と話す。
作品は全て購入可能。
開廊時間は12時~19時(最終日は17時まで)。日曜休廊。入場無料。1月19日まで。