「前田春人 写真展:水田」が5月23日、キヤノンギャラリー銀座(中央区銀座3)で始まる。
前田春人さんは兵庫県明石市在住の写真家。1992年には南アフリカ共和国・ヨハネスブルクに滞在し、激動の時代に生きる民衆の姿を撮影した写真作品を写真展や雑誌などで発表。1998年から日本各地の山里に残る「田」の撮影を始めた。
同展では、里山の景観が急速に変貌していく中で失われつつある水田風景を撮影した写真作品30点を展示する。
前田さんは展示作品について「アジア・モンスーンの高温多湿で豊富な雨に恵まれ、日本、そしてアジアの密なる人口を支えてきた水田稲作。連作に耐え、肥料を自給し、表土の流失を防ぎ、大勢の人間を養うことができる貴重な水田。この世界に誇れる日本の水田・美田の存在をモノクロームで表現した」とコメントする。
開催時間は10時30分~18時30分(最終日は15時まで)。日曜休館。入場無料。今月29日まで。