時計・貴金属販売の「天賞堂 銀座本店」(中央区銀座6)の新店舗がオープンして約2カ月がたった。旧本店店頭で人々に親しまれていた「エンジェル像」もビル7階の新店舗前に移動。これを知った人たちがエンジェル像の元を訪れている。
1879(明治12)年に印房店として現在の銀座6丁目に創業した天賞堂の屋上には、シンボルとして、ローマ神話の神であるマーキュリー像が設置されていた。同店は1972(昭和47)年に、銀座4丁目に完工した天賞堂ビルに移転し、1997(平成9)年には店頭にエンジェル像を設置。創業時の店舗を知る人たちの中には「屋上にいたマーキュリー像が地上に降り立ち、エンジェルになった」と言う人もいたという。
ビルの建て替えに伴って旧本店が閉店した際にはエンジェル像の行方についての問い合わせがあったほか、近隣店舗の人たちからも「本店移転後も、エンジェル像を絶対に残してほしい」との声が上がったという。
エンジェル像は現在、7階のエレベーターを降りてすぐのところに店舗内をのぞき込むように設置されている。写真を撮る人、頭をなでていく人などエンジェル像との交流の仕方はさまざまで、「室内だから雨にぬれないで良かったね」と声を掛ける人の姿も。
石川祐司店長は「エンジェル像の行方を気にしてくださっていた人たちが、続々と訪れている。今後はエンジェル像の衣装デザイン募集やコスプレなど、路上ではできなかったことも検討している」と話す。
営業時間は11時~19時30分(日曜・祝日は10時30分~19時)。