「安西水丸展 1本の水平線」が現在、ノエビア銀座ギャラリー(中央区銀座7)で開催されている。
安西水丸さん(2014年死去)は東京都生まれのイラストレーター。村上春樹さんらの書籍の表紙、挿絵、企業広告などで数多くのイラストレーションを手掛けたほか、漫画、小説、エッセー、絵本など多方面で活躍したことでも知られる。
安西さんは画面を横切る1本の線を「ホリゾン(水平線)」と呼び、「ホリゾンを引くことで、コーヒーカップや花瓶がちゃんとテーブルや出窓に置かれているイメージが出せる」と語っていたという。
同展では安西さんが制作したポスター、挿絵、シルクスクリーン、イラスト原画などの中からホリゾンにこだわった18点を展示する。
ノエビア(港区)カウンセリング事業部宣伝企画グループ課長代理の鈴木準子さんは「木彫りのおもちゃ、ペン、ラジオなど、安西さんの作品にたびたび登場するモチーフが絶妙な余白をもって画面の中に配置されている。見るものを和ませる雰囲気をたたえた、シンプルでユーモラスな安西さんの世界観に触れていただければ」と話す。
開催時間は10時~18時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。入場無料。8月23日まで。