追悼上映企画「逝ける映画人を偲(しの)んで2017-2018」が6月29日、国立映画アーカイブ(中央区京橋3)で始まる。
日本映画に貢献し、惜しまれながらこの世を去った映画人をそれぞれの作品の上映を通して追悼する「逝ける映画人を偲んで」の開催は2年ぶり。2017(平成29)年1月1日から2018(平成30)年12月31日の間に亡くなった人たちが対象で、津川雅彦さん、渡瀬恒彦さん、大杉漣さん、樹木希林さん、鈴木清順さん、沢島忠さん、橋本忍さんをはじめ、監督、俳優、脚本家、撮影・照明・音楽・美術を手掛けたスタッフなど、70人以上の映画人の業績を回顧・顕彰する。
上映されるのは劇映画・ドキュメンタリー・特撮映画・成人映画・PR映画・アニメーションなど、さまざまなジャンルの全62作品(55プログラム)。成人指定作品の上映回には女性専用席を設ける。
国立映画アーカイブ主任研究員の大澤浄さんは「映画を彩るスターたち、脇で渋く光る俳優たち、物語を考え、照明を作り、美術を作り、撮影・録音し、音を作り、演出をするスタッフたち。誰が欠けても映画は完成しない。本企画を好きな映画人をしのぶ機会にしていただくと同時に、気になる映画人や作品を新たに発見する機会にもしていただければ」と話す。
料金は一般520円ほか。月曜休館。9月1日まで。