「鹿島茂コレクション アール・デコの造本芸術 高級挿絵本の世界」が10月24日、千代田区立日比谷図書文化館(千代田区日比谷公園1)1階特別展示室で始まる。
ジョルジュ・バルビエ / アルベール・フラマン著 「コメディの登場人物」 1922年
20世紀初頭の「アール・デコ」全盛期、革新的なデザイン感覚を持つイラストレーターと高度な技術を持った印刷職人とのコラボレーションによって作られた高級挿絵本を紹介する同展。
フランス文学者の鹿島茂さんが30年以上にわたって収集してきた膨大な数の個人コレクションの中から、「アール・デコ四天王」と呼ばれるジョルジュ・バルビエ、アンドレ=エドゥアール・マルティ、シャルル・マルタン、ジョルジュ・ルパップが手掛けた挿絵本など約100点を展示する。
また、鹿島さんの著書「アール・デコの挿絵本:ブックデザインの誕生」を基に、細部に至るまでこだわり抜いて制作されたアール・デコの高級挿絵本の制作方法を細かく分析し、その「造本美」に迫る。
観覧時間は10時~19時(金曜は20時まで、日曜・祝日は17時まで)。11月18日、12月16日は休館。観覧料は一般=300円ほか。12月23日まで。
11月23日には関連イベントとして同館地下1階・日比谷コンベンションホール(大ホール)で、鹿島さんの講演会「アール・デコの挿絵本~活字とイラストの総合芸術」を開催する。参加費は500円。定員は200人。