NPO法人築地食のまちづくり協議会(中央区築地4)が来年1月中旬をめどに、契約企業の社員が築地場外市場の飲食店を社員食堂のように使うことができるサービスをスタートさせる。
シンシアージュ(世田谷区)が運営する企業向け福利厚生サービス「どこでも社食」を活用。当初は「築地魚河岸」小田原橋棟3階の「魚河岸食堂」でサービスを始め、段階的に他の店舗も利用できるようにする予定。
「魚河岸食堂」は海鮮、肉料理、カフェメニューなどさまざまなメニューを提供するフードコート。客席は120席以上で屋外テラス席も用意されており、通常の食事に加えて社内会議やチームビルディングなどの目的での利用も想定する。
契約企業の社員は、店舗に設置されたQRコードを使ってスマホで支払いを行う。
シンシアージュの沖守宏光さんは「自社に社食を設置することは初期投資や運営コストがかかるので、大手企業しか実施できない。どんな企業でも気軽に社食環境を作ってもらえるよう、サービスを企画した。利用者は複数の店舗で食事ができるためメニューに飽きにくく、満足度も高く保てるのでは」と話す。