「三井ガーデンホテル銀座築地」(中央区築地4)が9月30日、開業する。運営は三井不動産ホテルマネジメント(中央区)。
新ホテルは、築地本願寺や築地場外市場に近く、東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座」駅および東京メトロ日比谷線「築地」駅から徒歩約3分の場所に位置する。
デイユース利用やマイクロツーリズム、日々の息抜きなど「使用者がホテルに求める体験価値」が多様化していることに対応するため、新ホテルでは「Switch the Moment」をキーワードに、連泊に適した客室設備や多彩なルームタイプ・共用施設を用意。客室でのチェックアウトなど、インバウンドや国内のレジャーやワーケーションなどの利用にも対応する。ロビーには、セルフクロークも用意し、チェックイン前・チェックアウト後にも荷物を預かるサービスを行う。
建物は地下1階、地上14階建て。敷地面積は761平方メートル。客室数は183室。客室面積は21~46平方メートル。スタンダードクイーン33室、スーペリアクイーン66室、スタンダードツイン(ハリウッドツイン仕様)22室、スーペリアツイン35室、スーペリアワイドキング12室、デラックスコーナーツイン(同)11室、デラックストリプル(1人ソファベッド)2室、アクセシブルトリプル(同)2室を設ける。
客室には、同社のホテルで初めて洗濯乾燥機やレンジ、冷凍冷蔵庫を全室に完備し、連泊利用時の利便性を高める。ワークデスクを設置した客室や、キッチンを設けソファベッドで4人対応できる客室なども用意し、多様なシチュエーションでの利用に対応する。
客室のデザインコンセプトは「LIFE COCOON」。伝統工芸品の有松絞を用いて作られた「繭(まゆ)」に見立てたランプや優しい色合いの内装を取り入れ、「観光の合間に気持ちを切り替えることのできる」リラックスできる空間を演出するという。
共用部には緑を多く配置。晴海通りに面した1階のロビーには、2本のシンボルツリーや多彩な植物を配し、自然光が差し込む開放的な造りとする。内装は同社が北海道に保有する森林の間伐材を利用した家具を配置するなど、環境の維持・保全にも努めるという。
2階は「リフレッシュスペース」とし、宿泊客が滞在中に落ち着いて過ごすことができる客室以外の居場所を提供。集中したい時のワークスペースや滞在中の気分転換、入浴後の休憩の場などに利用できる空間にする。
地下1階には洞窟をイメージした大浴場を用意。洗い場はシャワーブースを中心とし、インバウンドの宿泊客にも「使い勝手が良いように」設備を整える。
9階には、フィットネスジムを設け、ヨーロッパ最大級のフィットネスマシンメーカー「テクノジム」社のダンベルやバイクをそろえる。
飲食店は、福岡・京都でレストランを展開しているONOグループが手がける。14階には和洋中のまき火料理を提供するレストラン、1階のロビーには宿泊客以外の客も利用できるカフェ&デリをオープンする。
15時チェックイン、11時チェックアウトを予定している。