アメリカ宝飾大手のティファニー(本社=ニューヨーク)は、東京の「ティファニー本店」(中央区銀座2)の土地とビルを売却したと発表した。
同店は1996年にオープンした日本における旗艦店で、ニューヨーク本店を基にしたデザインが特徴的な店舗。総面積は約336.9坪の3階建て。売却金額は3億2,800万ドルで、日本円に換算すると約380億5千万円。売却先は明らかにされていないが、ウォールストリート・ジャーナルなどによると、アメリカ金融大手のゴールドマン・サックスグループと見られる。ティファニーは売却先と長期リース契約を結び、同店の営業を続ける。
2003年にティファニーは同所とビルを約1億4,040万ドルで購入(日本円で約165億円)しているが、今回の売却額はこの数字の約2.3倍。同社は今回の売却で得た利益のうち1,000万ドルをティファニー財団へ寄付することを予定している。
マイケル・コワルスキー会長兼CEOは「ティファニーは現在日本で高い評価を受けており、わたしたちは日本でより一層のビジネス拡大と発展に力を注ぐ。実際に、エキサイティングな本店リノベーション計画をまとめており、詳しいことはまたの機会に発表したい」としている。