開業以来最大規模の全面改装を行ったプランタン銀座(中央区銀座3、TEL 03-3567-0077)は9月13日、マスコミ関係者を招いて内覧会を行った。
9月14日にグランドオープンする同店は、「『私に似合う』が必ず見つかる」をテーマに本館のファッション、フーズなど13フロア、総売場面積の54パーセントにあたる約8,900平方メートルを全面改装した。投資額は約20億円。
フロア構成は本館1階=新ファッション雑貨フロア(バッグ、アクセサリーなど)、2階~4階=レディスファッション、5階=新ファッションフロア、6階=インテリア・リビング雑貨など、7階=フィットネスウエア、美容室、屋上=レディスゴルフスクールなど。地階=新ファッション雑貨フロア(靴、アクセサリーなど)、地下2階=新フーズフロア。モード館は地階・1階=バナナリパブリック、2階~3階=レディスファッション、4階=インポートランジェリー、メーク&フォトスタジオなど。5階=カルチャースクール「エコールプランタン」。
改装で特に注目を集めるのが5階の「Ginza大人カジュアル」フロア。ターゲットを「プリクラ・PHS世代」と呼ばれる22歳~27歳に絞り、「銀座版カジュアル」を提案する。出店ショップ「セシルマクビーギンザ」プレス担当の中道あすかさんは「初の百貨店進出ということで、新しい層を取り込んで行きたい。109を卒業し、ショップから足が遠のいていた方にも銀座に出店することで戻ってきていただきたい」と話す。
同店ではファッション小物を中心に展開する「アッシュ&ダイヤモンド」の根岸哲也営業部長は「内装を抑えめにし、オリジナル商品をメーンに取りそろえた。大人な女性のスタイルに小物を取り入れてコーディネートで遊んでいただければ」と話し、「ベテランスタッフを配置し接客にも力を入れる」と意欲を見せる。多くのショップが銀座を意識したディスプレーで新たな顧客層を開拓したい考えだ。
地下2階のフーズフロアは全32店舗で展開。「ライトスイーツ(おやつ感覚のスイーツ)」としてカップケーキの「Ciappuccino(チャプチーノ)」、焼きドーナツ「miel(ミエル)」、ウェブで展開、実店舗は初めてというパティスリー&ショコラティエ「vanilla sugar(バニラシュガー)」などが店舗を構えるほか、ワインを1,000種類、ハーフボトルも120種類という銀座地区最大の品ぞろえでワイン売り場を展開する。
リニューアルについて同社高橋良明社長は「これまで25歳~30歳のOL・キャリア層中心に打ち出していたが、希薄だった20代前半の年齢層も加味し有楽町マルイさんとがっぷり四つに組める状態」とし、「マロニエゲートなどのオープンで相乗効果が見込める」と自信を見せた。