銀座三越(中央区銀座4、TEL 03-3562-1111)の増床計画の概要が発表された。
同計画は、百貨店の増床だけに留まらず、地域と店舗などの活性化や歩行者・来訪者、公共面への配慮を兼ね備えたもので、東京都で百貨店の増床計画に関して都市再生特別措置法に基づく都市再生特別地区の指定を受けた初めての事例となる。
新店舗は、地上13階・地下6階建ての新館と改装工事を行う8階建ての本館で構成され、店舗面積は現在の約1.8倍、敷地面積は5,429平方メートル。今回新しく導入されるのは、新館地下4階から地下6階部分の駐車場(399台)、駐輪場(192台)、駐バイク場(18台)のほか、店内に設置する公共の託児所や国際観光案内所など。そのほか新館9階部分には公共広場「銀座テラス」を設け「憩いと癒し」の空間づくりを行う。
そのほか、本館と新館の間の1・2階の吹き抜け部には、区道427号を廃した代わりに通行可能な「パサージュ」(通路)を通し、新たな人の流れを創出するほか、区道1丁目から4丁目の道路表層整備を行い、歩行者空間の整備とバリアフリー化を推進する。
同増床計画は4月1日に誕生する三越伊勢丹ホールディングス(中央区銀座4)の最初の共同開発プロジェクトで、経営統合のシンボルとして両者のノウハウを集結するほか、世界有数の商業地「銀座」のランドマークにふさわしい大規模店を目指す構え。
増床後の「新・銀座三越」の完成は2010年秋を予定し、銀座・有楽町地区最大の商業施設となる見込み。
三越・伊勢丹経営統合で共同持株会社設立-本部を銀座に(銀座経済新聞)銀座三越、1階フロアを40年ぶりにリニューアル(銀座経済新聞)銀座三越