銀座にフィンランド発「イッタラ」日本初路面店-好調な滑り出し

オープン前日に開催されたレセプション時の店内の様子。白を基調とした店内正面奥に配されたピクセルウォールの鮮やかさが印象的

オープン前日に開催されたレセプション時の店内の様子。白を基調とした店内正面奥に配されたピクセルウォールの鮮やかさが印象的

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 スカンジナビアデザインブランドのひとつで、高品質で優れたデザイン性が特徴のフィンランド生まれライフスタイルブランドiittala(イッタラ)の日本初路面店「イッタラGINZA」(中央区銀座6)が11月28日、みゆき通りの泰明小学校前にオープンした。

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 H&MやIKEAに台頭するスウェーデンブランドの日本進出が記憶に新しい中、フィンランドデザインは老舗企業のノキアやファブリック・テキスタイルメーカーのマリメッコなどで知られ、2006年に日本で上映されたヘルシンキを舞台にした映画「かもめ食堂」ではフィンランドカルチャーやライフスタイルが浮き彫りとなりファンを着実に増やした。

 同日11時のオープン前には150人以上が列を作り、平日にも関わらず15時過ぎまで入場が制限されるなど好調な滑り出しを見せた。来場者数は1,000人以上で、8割は女性客という。

 オープンを記念して発売されたヘルシンキ芸術デザイン大学卒業のつぼいねねさんデザインの日本版限定「City Mug」(3,465円)は限定1,000個のうち700個が完売。先行販売される「Teema(ティーマ)」シリーズのフィンランドのみで取り扱うイエローカラーのマグ(2,520円)やプレート(21センチ=2,625円)など8アイテムにも注目が集まった。

 白を基調とした店内にはロンドンやアムステルダムの直営店同様、フルラインが並べられたほか、正面一番奥の壁面には864個のマス目にグラスやキャンドルホルダーなどがそれぞれ置かれ、一つの絵になる巨大なピクセルウォールという光の壁を配置する。同店を運営するイッタラ社の日本販売総代理店のスキャンデックス社(中央区)は「光の壁でイッタラブランドの世界観を演出する」とコメント。商品展開については「新しい商品をいち早く展開する」という。ワンフロア構成の売り場面積は約100平方メートル。

 世界で36店舗目の直営店となる同店についてイッタラ社グループディレクターのエリナ・ビィヨークルントゥさんは「今までの経験も踏まえ、人が集まりショッピング街として名高い街である銀座を出店先に選んだ」といい、H&MやIKEAなどデザイン性の高いブランドが巻き起こす価格破壊について「デザイン性の高い商品を低価格で販売することは素晴らしいこと。弊社の製品はデザイン性だけでなく機能的で高品質。私自身も祖母から受け継いだマグカップを現在も使っているように受け継がれていくもの」と語った。

 ブランドコンセプトは「使い捨ての風潮に反した永続性のある日常的なデザイン」。「環境」「エコ」「自然」「健康」「デザイン」「機能」の6つのキーワードを軸に、変わらぬデザインと機能性や、人体や環境へ配慮し鉛を使用しない製造方法にもこだわりを見せる。エリナ・ビィヨークルントゥさんは、イッタラ製品について「より少ないことは、より豊かなこと」を意味する「less is more」を挙げ、「自然がバックグラウンドにあるフィンランド人のテイストと自然を尊重する日本人のテイストに似たものを感じる」と話す。

 営業時間は11時~20時。1月1日定休。

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