銀座・ミキモト本店(中央区銀座4、TEL 03-3535-4611)6階ミキモトホールで1月6日より、「暮らしの詩(うた) 第3回 日米フックド・ラグ展」が開催されている。
フックド・ラグとは女性の社会進出がまだ認められていなかった19世紀にアメリカの女性たちが暮らしを楽しく、家を美しく豊かにするために手作業で作り家を飾っていた敷物で、方眼目の南京袋を芯地に用い古着のウールを細く切ったものをかぎ針で引き上げて作られるもの。現在では、キルトとともにアメリカを代表する2大フォークアートとして、かつて床を飾っていたものから、壁に掛ける絵画の役割を果たすアート作品として認められるようになったという。
展示作品は日米55人の参加者が「ストライプ」をテーマに制作した作品55点と、ビクトリアンのデザインモチーフがはやった19世紀のアンティークラグ6点で、鮮やかな色彩や凝ったデザインなど各参加者のオリジナリティーあふれる作品が並ぶ。ミキモト広報宣伝課担当の菅谷さんは「バラエティーに富んだモチーフを表現している点」を見どころに挙げる。
主催はニューヨーク州のNPO法人「日米草の根文化交流会」で、第1回のニューヨークと東京(2001年)、第2回の東京(2005年)に続き今回で3度目の開催となった。菅谷さんは「これまでにも文化や伝統を紹介してきたが、アメリカに伝統的に伝わってきたフックド・ラグというアートを今までご存知なかった日本の方々にぜひご覧いただきたい」と話す。
開催時間は11時~19時。水曜定休。今月25日まで。