日本デザインコミッティー(中央区、以下=JDC)は2月24日より、松屋銀座(中央区銀座3、TEL 03-3567-1211)7階デザインギャラリー1953で「47都道府県からの贈りもの NIPPON VISION GIFT」展を開催する。協力はナガオカケンメイさん率いるD&DEPARTMENT。
「地場産業や伝統工芸など、その土地で長い間続く原点のようなものづくりを守り、大切さを考える」(ナガオカさん)という趣旨をベースに展開する同企画。テーマは「ギフト」で、贈りたい、贈られたい、「生活者」にとっても「製造者」にとっても息の長い商品を意味する「ロングライフ」な伝統工芸品を日本全国47都道府県から一堂に集め紹介する。
期間中、ギャラリー内には大きな什器を一つ配置し、中に47点を納める。沖縄県の読谷壺屋焼のどんぶりと地元で人気のオキコラーメンのセットや、広島の宮島のしゃもじと無水鍋などがセットになったリアルでユーモアのある視点で選ばれた現代生活に「普通に使える」商品を提案。会場内ではiPod touchの貸し出しサービスを行い、職人によって作られる様子や町の風景などのムービーを見ることもできるほか、購入可能な商品も用意する。
ナガオカさんは自身のブログで「そのままやってしまうと、勉強の好きな人しか興味を持ってもらえなくなることから、トレンドとしては日本の伝統工芸とデザインが今という時代は仲良くしていて、とは言ってもデザインが強すぎて、普段は着られないステージ衣装のようなひどいものもあって、そうしたものってきっと日本中で補助金を使って産み落とされているに違いないから、一度、俯瞰(ふかん)でその様子を見たい、みんなで見てみようと考えた企画」とコメントする。
開催時間は10時~20時(最終日は17時まで)。3月23日まで。