株式会社コノル(本社:東京都千代田区、代表取締役:溝田隆明、以下「コノル」)は、香港を拠点にスマートカード、NFC、本人確認デバイス等をグローバルに展開するAdvanced Card Systems Ltd.(以下「ACS」)と、2026年7月1日付で戦略的技術パートナーシップ契約を締結しました。
本提携では、ACSが有するWallet対応NFCリーダー、パスポートリーダー、スマートカード・本人確認関連ハードウェアの開発力と、グローバルな生産・供給体制に、コノルが有するWallet連携、ホテル向けアクセス管理、ファームウェア、クラウド基盤、日本市場での導入・事業開発力を組み合わせます。
両社は、ホテル・施設向けアクセス管理を起点に、Walletを活用した会員証・チケット・デジタルキーと、パスポート等を用いた本人確認を重点領域として、共同提案、ユースケースの構築、商品・ソリューションの共同開発を進めます。

写真左:株式会社コノル 代表取締役 溝田隆明/写真右:Advanced Card Systems Ltd. COO 游 來勇
コノルメンバーおよびACSメンバーにて
本提携の背景
スマートフォンのWalletは、会員証、チケット、本人確認情報、ホテルのルームキー、オフィスや施設への入退室用キーなど、さまざまな用途で活用が広がっています。
一方で、利用者にとって自然で安全な体験を実現するには、Wallet上のデジタル情報だけでなく、それを読み取るNFCデバイス、ファームウェア、クラウド基盤、アクセス権限管理、既存設備との連携を一体として設計する必要があります。
ACSは、WalletMate II、パスポートリーダー、IDリーダー、NFCリーダー、スマートカードリーダーなど、本人確認・認証・アクセス管理に利用できる幅広いハードウェア製品と、世界市場に対応する製品開発・生産基盤を有しています。
コノルは、スマートフォンのWallet向けデジタルパスを発行・管理する「Wallethod」、ホテル向けクラウド型鍵管理システム「Clue for Hotel」をはじめ、Wallet連携、ファームウェア、クラウド基盤、施設向けアクセス管理技術を開発・提供しています。
両社はこれまでにも、ACS製パスポートリーダーとコノルのホテル向けシステムとの連携、Wallet・NFC技術を活用した共同デモ、国際ホテル・レストラン・ショーをはじめとする展示会での共同提案などを進めてきました。
今回の契約締結により、これまで個別に進めてきた協力関係を戦略的技術パートナーシップへ発展させ、両社の技術と市場基盤を継続的に組み合わせる体制を構築します。
本提携における主な取り組み

1. 日本市場向け共同提案の強化
ACSのハードウェア製品と、コノルのWallet・クラウド・アクセス管理技術を組み合わせ、日本市場向けの共同提案資料、営業資料および標準的な導入モデルを整備します。
コノルが有するホテル・施設分野を中心とした顧客ネットワークと、ACSおよびACS日本法人の製品・サポート体制を活用し、顧客ごとの課題に応じた共同提案を行います。
2. 製品・技術を組み合わせたユースケースの構築
ACSのWalletMate II、パスポートリーダー、IDリーダー、NFCリーダー、スマートカードリーダー等と、コノルのWallethod、Clue for Hotel、Wallet連携、クラウド型アクセス管理、ファームウェア技術を組み合わせ、具体的なユースケースを共同で整理・構築します。
主に以下の領域を想定しています。
- ホテルにおける本人確認からデジタルルームキー発行までの連携
- オフィス、商業施設、会員制施設等におけるWalletを利用した入退室管理
- パスポートやIDドキュメントを利用した本人確認と各種サービスの連携
- 既存設備を活用したNFC・Wallet対応アクセス管理への段階的な移行
- クラウドとNFCデバイスを組み合わせた認証・権限管理
3. Wallet関連技術の共同拡大
両社は、Walletパスを活用した会員証、チケット、デジタルキーなどの利用拡大を、本提携における重点領域の一つと位置付けます。
ACSのWallet対応NFCハードウェア、セキュアな読み取り技術および量産能力と、コノルのWallet連携、クラウド型権限管理、ファームウェア、施設への導入ノウハウを組み合わせ、導入しやすく、安全で、長期間継続して運用できるWallet対応環境の実現を目指します。
両社は、技術検証、リファレンス実装、導入モデルの整備、市場開拓について相互に協力し、ホテル・施設分野を起点として利用領域を拡大します。
4. 共同企画による商品・ソリューション開発
両社は、それぞれの技術と市場知見を持ち寄り、新たなハードウェア製品、組込みモジュール、ファームウェア、クラウドサービスおよび統合ソリューションを共同で企画します。
想定顧客、利用シーン、要求仕様、技術構成、試作、検証、量産、ローカライズ、販売・サポート体制などを両社で検討し、案件ごとの合意に基づいて商品開発および市場投入を進めます。
5. 日本からアジア・グローバル市場への展開
本提携では、まず日本国内のホテル、宿泊施設、オフィス、商業施設その他のアクセス管理市場を重点領域とします。
今後、コノルが日本市場で蓄積した導入・運用ノウハウと、ACSが持つグローバルな製品供給・販売基盤を活用し、アジアを含む海外市場への共同展開も検討します。



