銀座の奥野ビル(中央区銀座1)地下1階に写真ギャラリー「写真銀行.com」がオープンして1カ月が経過した。
運営する鎌田拳太郎さんは同所に常駐せず、「カメラもファッションの一部として、もっと外に出たくなる」ストラップなどのオリジナルグッズを手がける傍ら、散歩や旅の途中で撮影した写真の展示スペースとして写真ギャラリー兼オフィス「アトリエ PARK 下馬」(世田谷区)を運営している。35年前から同所にカメラマン事務所を構えていた鎌田さんの叔父が引退するのを期に「何か写真に関係したことはできないか」と今回ギャラリーを開いた。
ギャラリー面積は16平方メートル。こぢんまりとした内部には白を基調とした壁面に作品がずらりと並ぶ。ギャラリー名は友人のアートディレクター野口孝仁さんが名付けた。展示は随時行っているが、今月9日まで休廊。次回は伊藤和馬さん写真展「とってみてから考える」(5月10日~16日)を開催する。
小学生のころから父親に頼まれて同所に足を運んでいた鎌田さんは「当時の奥野ビルはとても怖い印象で、お使いに行くのが嫌だった。今となれば奥野ビルには古き良きカルチャーがあり、すてきだと思う」とし、「ギャラリーというハコにとらわれず写真に関係するいろいろなジャンルとコラボレーションしていきたい。奥野ビルの新しいカルチャーになれれば」と話す。
開廊時間は13時~19時。日曜定休(作家によって異なる)。