発売前から話題を集めるiPadの発売を迎えた5月28日、アップルストア銀座店(中央区銀座3、TEL 03-5159-8200)ではオープン前に1,200人が行列を作り、一時騒然となった。
午前8時、和光の鐘が響き渡ると店内からスタッフの歓声と「3、2、1」とカウントダウンが始まった。25日から並び「一番乗り」をゲットした山中竹千代さん(19)と27日深夜1時から並ぶ石村さんは報道陣からのシャッター音とスタッフからの歓声を浴びながら入店した。
入店間際までiPhoneを操作する山中さんは26日午前中からUSTREAM(ユーストリーム)で「iPad一番乗り目指して行列なう at Apple Ginza」で実況中継を配信。Twitter(ツイッター)上の自身のアカウント@takechiyo_yamで25日20時に「並んでもいいかスタッフにきいてるなう 今から並ぼうとしていることを告げると結構困惑していた笑」とツイート。ソフトバンクの孫社長(@masaon)からの「行けないけど応援してますよ~」とのツイートを励みにしたという。iPadを手にした表情には疲労も見られたが「ツイッターやユーストリームを楽しみたい」と話した。
山中さんの存在を知り列に加わったという都内在住の石村さん。「雨が降ったりして大変だった。iPodを持っているが、より大きな画面で楽しめるというのが魅力」と話した。既に英語版iPadを持っているという神保さんは路上でゲットしたばかりのiPadを披露。「速度はかなり早いと思う。ソフトウエアシンセサイザーをインストールして楽しみたい」と喜びもひとしお。
同店名物ともいえる「行列」は今回、外国人の姿がいつもより多く見られた。アメリカ人のカレンさんは「アメリカで話題だったので日本に住んでいたので早く欲しかった」という。店前には「その瞬間」を待ちわびた大勢の報道陣に対し、警察からの注意や警察車両が出動するなど緊迫した一幕も見られた。
予約した男性が「予約しないと購入できないと聞いたのに、予約なし分を用意しているのはおかしい」とアップルスタッフに訴える姿も見られたが、アップル広報担当者は「予約していない方にも数台用意しているが詳細は発表していない」と話す。