銀座中央通りの「福家書店銀座店」(中央区銀座8、TEL 03-3574-6993)が10月25日で閉店する。銀座東芝ビル1階「旭屋書店」、丸ノ内線銀座駅コンコース「山下書店」に続き、銀座の老舗書店がこれでまた一つ幕を閉じることになる。
1975(昭和50)年7月にオープンした同店。今夏には35周年を迎えた老舗書店で、銀座中央通りに面した立地から、銀座来街者、会社員、近隣住民などに幅広く利用されてきた。閉店理由について、全国に20店舗を展開する書店チェーンの福家書店(港区)は「今後の書店展開の施策の一環。ビルオーナーとの契約などさまざまな原因がある」と話す。
同社は今年7月末に淀屋橋店(大阪市中央区)、8月末に熊本駅ビル店(熊本市)を閉店しているが、今年6月にはアリオ北砂店(江東区)をオープン、来年には福岡で新店を予定しており、他店でも増床・改装などを行っている。
同店は書籍販売のほか、写真集の発売に伴いタレントやアイドルの握手会を数多く開催することでも知られる。営業は25日までで書籍や棚は運び出され、その後も月末までは握手会を開催。今月31日、最終イベントを飾るのは韓国アイドルグループ「BIGBANG」握手会。先月27日に店頭で配布された1,450枚の整理券は同日中に配布が終了した。
同店スタッフは「閉店セールや特別な催しものは考えていない。最終日も通常営業を予定している」と話す。
営業時間は10時~22時(日曜・祝日は21時まで)。