北海道内で7店舗を運営するジンギスカンチェーン「マツオ」(北海道滝川市)は11月3日、道外初の直営店「松尾ジンギスカン まつじん」(中央区銀座5、TEL 03-3572-2989)を銀座4丁目交差点近くにオープンした。
ジンギスカンは、北海道で衣料用に飼育されていた羊の需要が、戦後の化学繊維の普及により一気に低迷したことをきっかけに発案された北海道のご当地メニュー。故・松尾政治氏が1956(昭和31)年に羊肉専門店を創業し、リンゴとタマネギが主原料の「秘伝のたれ」をもみ込んだジンギスカンを開発。羊肉特有の臭みをモミダレによって解消する「味付きジンギスカン」の草分け的存在として知られる。
道外初の直営店となる同店。店舗面積は53坪で、65席を用意。「気軽に本格的にジンギスカンが味わえるように」(マツオの歌原邦芳さん)と、内装は木目の床やテーブル、ガラスの仕切りなどで「スタイリッシュ」な印象に仕上げた。
「まつじん」業態は札幌市内2店舗、新千歳空港店に続く4店舗目。
主力メニューとなる「ラムジンギスカン」(1人前1,080円)、「特上ラムジンギスカン」(同1,280円、以上野菜付き)などに加え、「塩ラムステーキ」(1本800円)、「ラムのたたきカルパッチョ」(1,200円)などのサイドメニューやドリンク類も取りそろえ、「ジンギスカン専門店に縁が薄かった若い女性も楽しめるお店」を目指す。客単価は4,000円(夜)。
出店にあたり、「本州にもジンギスカンファンをもっと増やしていきたい」と歌原さん。銀座は「東京の中心。1号店には最高の条件」と意気込み、「銀座でも松尾ジンギスカンファンに愛される店であり続けられるかを追及し、支持いただければ都内にあと3店程度店を増やしたい」とも。
営業時間は11時~15時、17時~23時30分。年末年始は休業。