銀座・並木通りに12月1日、テディベアの専門店「銀座テディベア・ミュージアム カドリーブラウン」(中央区銀座4、TEL 03-3561-9083)がオープンした。運営はぬいぐるみメーカー「サン・アロー」(台東区)。
「モンチッチ」「となりのトトロ」などのぬいぐるみ製作で知られるサン・アローは、1995年からテディベア・ミュージアム事業を発足。伊豆と那須に2館を運営し、両館を合わせたこれまでの来場者数は400万人以上に上る。
店舗面積は約70坪。店内では「子どもが生まれたらテディベアを贈るという習慣を日本に定着させたい」との思いをコンセプトに、テディベアをテーマにしたさまざまなジャンルの商品をそろえるビジュアル・マーチャンダイジングを展開。1階・2階の2フロアに、オリジナルベアをはじめテディベア作家が手がける少ロットのアーティスト・ベアや、テディベアをモチーフにした雑貨・衣料、アクセサリーなどを取りそろえる。
2階にはテディベアを手作りする様子を紹介する「テディベア工房」も常設。併せて、思い出の衣類などを素材にしたオーダーメードベアの製作や名入れ、修理などにも応じる。
ビーズアクセサリーブランド「Asyuka」の楓由香さんとのコラボレーションによる、スワロフスキービーズをあしらったカドリーブラウンのオリジナルベアや、日本のテディベア作家の先駆けとして知られる粕谷育代さんのベア、国内外で知られる向当親子の和装ベアなども扱う。
オープン記念として今月25日まで、1904年に販売された稀少性の高いアンティークベア「テディガール」と、写真家・故パトリク・マシューズさんの愛用ベア「テディ・エドワード」も展示する。
サン・アローの関口芳弘社長は「ぬいぐるみが世界各都市の大型店で売られた40年前と比べ、取り扱う店舗は年々減り続けている」とし、「ぬいぐるみを持っていると落ち着いた優しい気持ちになれる。(当店を通して)そうしたぬいぐるみの素晴らしさをもう一度思い起こしてほしい」と来店を呼びかける。
営業時間は11時~20時。