東京交通会館(千代田区有楽町2)地下1階に4月17日、「兵庫わくわく館」(TEL 03-6273-4133)がオープンした。運営は兵庫県特産物発信協会(兵庫県姫路市)。
都内に兵庫県の情報発信ベースがなかったことから、姫路市、明石市を中心に飲食、酒蔵など食に関わる民間業者らが集って2009年よりリサーチを重ね、経営者や行政の協力を得て今回の出店に至った。今月1日にオープン予定だったが、東日本大震災の影響で物流が乱れたことから延期。オープン当日も、派手なイベントやPRを控えた「サイレントオープン」となった。初日の来場者数は約300人。
場所は北海道、博多、滋賀など全国10拠点以上のアンテナショップが集う東京交通会館地下1階。ウインドーには地元のイラストレーター「しのりん」さんが手掛けた、兵庫県の西端から姫路、明石、神戸、淡路を経て西宮をイメージしたイラストを掲出。内観には神戸を中心にポスターなどを展示する。
店舗面積は約30平方メートルで、店内では約300品目の特産物を販売。かまぼこ製造販売の老舗ハトヤ(姫路市)が手掛ける「姫路おでんパック」や、淡口しょうゆで知られるヒガシマル醤油(たつの市)の「ヒガシマルうどんスープ」、淡路島のタマネギなどが並ぶ。
兵庫県は1995年、阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた地域。オープンに当たっては「震災被害を経験した兵庫県だからこそ、恩返しとして現在の東北に応えたい」(協会理事長の安田忠正さん)と、商品の売り上げの一部を義援金として被災地に寄付するキャンペーンも展開している。
営業時間は10時~19時。