松屋銀座(中央区銀座3、TEL 03-3567-1211)7階・デザインギャラリー1953で現在、「日本パッケージデザイン大賞 2011」展が開催されている。日本パッケージデザイン協会(以下=JPDA)と日本デザインコミッティー(中央区)の共催。
1960(昭和35)年設立のJPDAは1981(昭和56)年に社団法人化した日本で唯一のパッケージデザインに関わる民間団体。
1985(昭和60)年から隔年で開いている同大賞は、約1,000点の作品から大賞・金賞・部門賞などを選出する公募コンペ。同展ではJPDA創立50周年を記念して開催した「日本パッケージデザイン大賞2011」より、応募総数976点から選出した入賞作品43点と審査員推薦の10点を紹介している。
大賞を受賞したのは、京都の老舗菓子店「然花抄院(ぜんかしょういん)」(京都市中京区)の商品パッケージ。アートディレクターは荒木志華乃さんで、「伝統とモダンが共存したパッケージがVI(=ビジュアル・アイデンティティー)としての機能性に富んでいる」と評価された。金賞は佐藤可士和さんらが手掛けた「伊丹米」シリーズの米袋、信藤洋二さんらが手掛けた香水「資生堂オードパルファム」のパッケージなど14点。「味の素」のミニチュア瓶にパンダの目を描き込んだ「味の素 アジパンダ 携帯ストラップ」は、「思わず手にしたくなるかわいらしさ、ユーモア」と評価を得た。
JPDA出版委員会担当者は同展開催に向け「パッケージデザインは時代を写し取る証言者として、その時代のライフスタイルの変化に対応し、変化をけん引している。ぜひ会場で今の時代を実感してもらえれば」と話す。
開催時間は10時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。6月13日まで。