良品計画は「有楽町ロフト」オープンに合わせた9月1日、隣接する旗艦店「無印良品有楽町」（TEL 03-5208-8241）をリニューアルオープンした。

ベッドルーム風レイアウトに、パジャマやタオルなど関連グッズを展開

　場所は「TAKARAZUKA1000days劇場」を前身とする商業施設「有楽町インフォス」内。今年5月までビックカメラ有楽町店別館が出店していた1階に生活雑貨専門店「有楽町ロフト」がオープンするにあたり、同施設2階・3階で旗艦店を構えていた無印良品もビジュアルマーチャンダイジングを一新。ロフトとの相乗効果を狙い、同日のリニューアルオープンにこぎ着けた。

　開業前日の8月31日には、ロフトの遠藤良治社長、良品計画の小森孝常務らが施設を訪れ開業のあいさつを行った。西友のプライベートブランドを前身とする無印良品と、西武百貨店が手掛ける「シブヤ西武ロフト館」（渋谷区）からスタートしたロフト。ロフト遠藤社長は「旧セゾングループの一員で、世界に冠たる無印良品は大先輩」と話し、「商品開発を自社で行うSPA型の無印と、商品を仕入れ編集するアソート型のロフトではビジネスモデルが異なる」と強調。良品計画・小森常務は「ロフトとの連携で、生活用品全般の充実した品ぞろえを誇る魅力ある『館』として、協調してやっていきたい」と話した。

　店舗の「顔」となる1階エスカレーター付近には、デザイン、機能を「ゼロベース」から考案した「実験的」商品を並べる「MUJI LABO」を配置。吹き抜け天井にシャツをつるすなど、大胆なアプローチで無印の取り組みをアピールする。

　2階には、住宅事業を行うムジ・ネット社の販売する「木の家」を展示。家内には「オーダー後」の床板などを実際に配置し、「夫婦2人が気落ちよく豊かに暮らすことのできる木の家」を体験的に提案する。売り場では、雑貨から家具までを「キッチン回り」「寝室」「リビング」など生活シーンごとに集約。家具部門ではフルオーダー受け付けをスタートさせ、サイズオーダー、加工などで顧客のニーズを「刈り取る」狙い。

　3階にあった「ATELIER MUJI」はスペースを1.5倍に増床して2階へ移動。オープン日が防災の日に重なったことに合わせ、現在は寄藤文平さんがイラストを手掛けた「地震イツモノート」（木楽舎）とコラボし、無印の取扱商品から防災グッズを一堂に並べる。10月5日まで。

　同店について、小森常務は「商品、店舗運営、サービス、VMDまで、最高水準を結集させてる。衣服、生活雑貨、食品と、3部門を扱う強みを生かして豊かなライフスタイルを提案していきたい」と意気込む。

　営業時間は10時～21時。