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銀座gggでデザイナー工藤青石さんのプロダクト展-過程で生まれた模型も展示

ggg1階の展示風景(藤塚光政さんが撮影)

ggg1階の展示風景(藤塚光政さんが撮影)

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 「ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)」(中央区銀座7、TEL 03-3571-5206)で9月2日、「SHISEIDO MEN」などで知られるクリエーティブディレクター工藤青石(あおし)さんのプロダクトを、「形」を切り口に紹介する企画展「形と色と構造の感情」が始まった。

「SHISEIDO MEN」の商品

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 工藤さんは1964(昭和39)年東京生まれ。1988(昭和63)年に東京芸術大学を卒業し、同年に資生堂に入社した。パリ勤務などを通して同社の国内外でのデザイン開発に携わり、2005年に独立。デザイナー平野敬子さんと共にコミュニケーションデザイン研究所を設立し、プロダクトデザイン、ブランドイメージのディレクションなど幅広い分野で活躍。東京ADC賞、日本パッケージデザイン賞大賞、ニューヨークADC賞銀賞などを受賞し、国内外で評価を受ける。

 これまで手掛けたプロジェクトは、「SHISEIDO MEN」のプロダクト・パッケージのデザインやディレクション、「qiora(キオラ)」ブランドのクリエーティブディレクション、NYショップのディレクションなど資生堂関連を主軸に、三越のブランドイメージのディレクション、竹尾と日清紡のコラボによるパッケージ用紙「気包紙」の開発ディレクション、デザインなど。

 会場では、工藤さんが「コミュニケーションをデザインする」をテーマに消費者と商品との関わりを考えながらデザインした商品群を、「形と色と構造」を切り口に紹介。完成形の商品を、デザインする過程で生まれた模型と共に展示することで、通常は複合的な要素を考慮して生まれる商品の「形」としての魅力を浮かび上がらせる試み。

 同ギャラリーでは「Graphic Wave 2004」(2004年)で、「GRAPH」「生意気」とともに工藤さんの作品を紹介したが、個展の開催は初めて。gggの尾澤あずささんは「ブランド要素、マーケティング要素が複雑に絡んで市場に登場する商品から、全要素を取り払って抽出される純粋な『形』。全ての出発点である、その直感的ともいえる感性を体験いただければ」と来場を呼び掛ける。

 営業時間は11時~19時(土曜は18時まで)。日曜・祝日休館。入場無料。今月28日まで。 

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