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有楽町駅前に高さ3メートルの「かまくら」-秋田の雪で11時間半かけ完成

有楽町駅前広場に出現した高さ3メートルの「かまくら」

有楽町駅前広場に出現した高さ3メートルの「かまくら」

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 JR有楽町駅駅前広場に1月13日、秋田県の雪で作った高さ3メートルの「かまくら」が出現し、雪が深まる冬の秋田への観光PRとして「かまくら点灯式」が行われた。

秋田県副知事、横手市観光物産課長、なまはげらも登場

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 現在約120センチの積雪を記録している秋田県横手市から雪を運び込んだ。横手では小正月を祝う伝統行事として、かまくらの中に「水神様」を祭って家内安全や商売繁盛を祈願する祭りが400年以上前から続く。現在は子どもたちが中で餅や甘酒を振る舞う内容へと発展し、小正月には市内に80~90基のかまくらが登場。多くの観光客を集めている。

 雪は11日に10トントラック4台で秋田県横手市を出発し、12日早朝2時に有楽町に到着。同市から来た「かまくら職人」6人と市職員3人が、11時間半かけて高さ3メートルのかまくら2基を完成させた。

 点灯式では秋田県副知事の中野節さん、横手市観光物産課長の小松田文夫さんがあいさつ。なまはげ、保育園児、秋田観光レディーらも登場し、広場には「かまくら」を見ようと集まった来街者で人だかりができた。

 かまくらの設置は、秋田県が観光客誘致を目的に2006年から実施する「冬の秋田路キャンペーン」の一環。同キャンペーンではこれまで上野駅で物販などを展開してきたが、かまくらの設置は初めて。今回のかまくらは1月14日・15日の2日間、一般開放する。

 併せて、駅前広場と東京交通会館イベントスペースでは、男鹿のなまはげが荒々しく太鼓をたたく「なまはげ太鼓」、日本三大盆踊りの一つである「西馬音内盆踊り」などの伝統芸能を披露するほか、ご当地B級グルメとして知られる「横手やきそば」の実食販売、いぶりがっこなど秋田の特産品販売を行う。

 「かまくらの中は『寒い』といわれるが、横手では『ほんのり温かい』と感じる。秋田ではマイナス10度を記録する夜もあり、体感の差は気温の差によるもの。横手に来て、『(温かい)かまくら』も実際に体験してもらえれば」と小松田さん。

 イベントの開催時間は11時~18時(かまくらの点灯は23時まで)。

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