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銀座gggで田中一光さん回顧展-無印・セゾンなどポスター代表作150点

活動後半期の代表作である「Nihon Buyo」(1981年)

活動後半期の代表作である「Nihon Buyo」(1981年)

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 「ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)」(中央区銀座7、TEL 03-3571-5206)で1月13日、日本的なものをモダンにアレンジした作風で知られるグラフィックデザイン界の巨匠・田中一光のポスター展「田中一光ポスター1980-2002」が始まった。

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 1930(昭和5)年奈良県生まれ。1950(昭和25)年に京都市立美術専門学校(現・京都市立芸術大学)図案科を卒業し、鐘淵紡績(現・カネボウ)意匠科、産経新聞大阪本社事業部を経て1957(昭和32)年に東京に移住。ライトパブリシティ入社後は次々に広告を手掛け、1963(昭和38)年に田中一光デザイン室を主宰した。

 60年代には東京オリンピック、大阪万博などの大規模イベントに携わり、1975(昭和50)年に西武流通グループ(現・セゾングループ)のクリエーティブディレクターに就任。企業イメージ戦略をデザイン面から総合的に支えた。展覧会や出版物の企画などを通して日本のデザインを海外に紹介することに尽力しながら、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)、東京デザイナーズ・スペース、ggg、ギャラリー・間など、国内でもクリエイターの発表や活動の場をつくることに貢献した。日本の伝統と現代性を融合させた作風は国内外で高く評価され、1994年に紫綬褒章を受章。同年、ニューヨーク・アートディレクターズクラブの殿堂入りを果たした。2002年に急逝。

 DNP文化振興財団では2008年に遺族から寄贈を受け、作品群と関連資料を集めた「田中一光アーカイブ」を設立。2010年には、初期から中期に残したポスター161点を展示した。回顧展第2弾となる今回は、1980(昭和55)年から2002年までの後半期の代表作を紹介する。

 会場には、無印良品やIssey Miyake、セゾングループなどで手がけたポスター約150点が一堂に並ぶ。「田中さんの名前、作品を知らなくても、『あ、これ見たことある』と親しみを持っていただける作品がある一方、田中さんのことをよくご存じの方でもこれまで見たことがないであろう珍しい作品も並んでいる」と同ギャラリー担当の尾澤あずささん。活動後半期の代表作である「Nihon Buyo」(1981年)、フェラガモのポスター(1997年)、墨の痕跡を利用した作品群など「多岐にわたる作風と出会える展示会。ポスターという今や古典的ともいえる表現形態の中で、常にあらゆる可能性に挑戦していた田中さんの、創作に対する意欲を感じ取ってもらえれば」。

 関連イベントとしてギャラリートークも予定。グルーヴィジョンズの伊藤弘さんと佐野研二郎さん(1月26日)、小池一子さんと原研哉さん(2月16日)が登壇する。要予約。

 営業時間は11時~19時(土曜は18時まで)。日曜・祝日休館。入場無料。2月25日まで。

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