「銀座をあたためる」をテーマに、銀座三越(中央区銀座4)では「編み物」を、松屋銀座(銀座3)では「織物」を、それぞれ企画販売するコラボイベント「GINZA FASHION WEEK(ギンザファッションウィーク、以下GFW)」が10月17日、開幕した。
GFWオリジナルのノベルティーは、ニット手袋と織物エコバッグの2種
GFWは震災を受けた昨年9月、「銀座から日本のもの作りを応援したい」と初開催。中央通りでしのぎを削る両百貨店が初めて取り組む共同企画として話題を集めた。今年3月には「ジャパンデニム」を共通素材に両施設のブランドが限定商品を販売する第2回GFWを開催。中央通りをランウエーに見立てた屋外ファッションショーも実施するなど、回を追うごとに規模を拡大してきた。
3回目となる今回は、「銀座をあたためる」をテーマに、編み物商品を取りそろえる三越と、織物商品を取りそろえる松屋との「対決色」を打ち出す。銀座三越では国内ニットの3大産地と言われる新潟・福島・山形のファクトリーとデザイナーがコラボ。ハイゲージを得意とする新潟県、ローゲージを得意とする山形県、複雑なパターンを得意とする福島県と、各産地の特色とデザイナーの感性が融合したニット商品を取りそろえた。参加ブランドは約45ブランド。松屋銀座では、世界でも有数の織物産地である愛知県西部の尾州とコラボ。尾州ウールを使った婦人服、婦人雑貨、紳士服、紳士雑貨など約65ブランドが参加してオリジナル商品を取り扱う。
中央通り沿いのショーウインドーでも、ニットの網目をモチーフにした銀座三越と、織物素材を直接ウインドー枠に貼りつけた松屋銀座との対決が見どころ。
「単独店舗でアピールするよりもエリアでアピールする方がパワーが生まれる」と松屋銀座の上野一郎店長。3度目の開催では月全体で前年売上比10%の増収を見込み、「今後もテーマを絞りながら、徐々に銀座エリア全体に取り組みを広げていければ」と銀座三越の安達辰彦店長。
営業時間は10時~20時。今月23日まで。