JRA、「ウインズ銀座通り」など全国3拠点閉鎖へ-利用者減受けて

中央通りのビル地下1階に構える「ウインズ銀座通り」

中央通りのビル地下1階に構える「ウインズ銀座通り」

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 日本中央競馬会(港区、以下JRA)は10月16日、銀座・中央通りの場外馬券売り場「ウインズ銀座通り」(中央区銀座2)を来年3月に閉鎖すると発表した。

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 「ウインズ銀座通り」は1956(昭和31)年に開業。中央通り沿いのビル地下1階に構え、フロアの延べ床面積は322平方メートル。発売10窓、払い戻し3窓からなる小規模施設として、「1,000円単位」での購入に制限して「特定のレースを目的にした立ち寄り利用」に応えてきた。

 今回の閉鎖は、1997年に最盛期を迎えて以来年々売上高が減少傾向にある経営状況と、馬券発売事業での投票スタイルの多様化を受けて決定した。発売事業では競馬場・場外馬券場での展開に加えて、1976(昭和51)年から電話による発売を、2002年からはインターネットによる発売をそれぞれ導入。現在の売上シェアは競馬場・場外馬券売り場を含めた現金投票が4割、ネット・電話による投票が6割を占める。

 営業終了が決定したのは、全国に47拠点を有する場外馬券売り場の内、「ウインズ銀座通り」「ウインズ静内」「ウインズ室蘭」の3拠点。銀座通り店での年間売上高は、2001年の39億円をピークに昨年度は14億円強へと「半減」するなど売上不振が顕著だったことに加え、賃貸契約満了が迫っており、営業を継続するには更新の必要があったことも閉鎖理由の一つという。

 銀座通り店の近くには、7フロア構成の大型場外馬券売り場「ウインズ銀座」(銀座2)がある。「もともと立ち寄り型の銀座通り店と、一日回遊型の銀座店としてすみ分けを行ってきたが、閉鎖を受けて銀座エリアでの来場者はウインズ銀座に集約できると見込んでいる」(JRA広報部担当者)

 営業終了日は2013年3月の最後の中央競馬開催日。

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