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銀座線銀座駅、発車合図「銀座カンカン娘」に-東京メトロが初導入

東京メトロ銀座線銀座駅

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 東京メトロ(台東区)は10月31日の始発より、銀座線銀座駅の発車合図を、銀座を舞台にした映画「銀座カンカン娘」の主題歌に変更する。

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 駅の立地先にゆかりのあるメロディーを電車の発車合図や接近合図に採用する「ご当地メロディー」。JR山手線高田馬場駅の「鉄腕アトム」や、JR京浜東北線蒲田駅の「蒲田行進曲」などが広く知られ、曲を通して駅や地域をアピールする効果があるとされる。

 東京メトロではこれまで、丸ノ内線、有楽町線(一部の駅を除く)、南北線、副都心線の駅でオリジナルメロディーを採用。これが駅の利用客から「高評価だった」ことを受け、今回初めてご当地メロディーの導入を決めた。

 導入先は、銀座線の浅草・上野・銀座・溜池山王の4駅。乗降客数の多い駅が中心で、各駅での利用客の反応を踏まえて今後他の駅への導入も検討する。

 銀座駅では、1949(昭和24)年公開の東宝配給映画「銀座カンカン娘」より、同題主題歌の一部をメロディーとして採用する。高峰秀子さんと笠置シヅ子さんが出演する戦後復興期のプログラムピクチャーで、若い2人はお金を稼ぐため、毎晩銀座のバーからバーへと渡り歩いて歌を歌う。

 高峰さんが歌う主題歌「銀座カンカン娘」はアップテンポなリズムが特徴で、服部良一さんが作曲、佐伯孝夫さんが作詞を手掛けた。渋谷方面に向かう1番線では「これが銀座のカンカン娘」の歌詞の部分のメロディーを、浅草方面に向かう2番線では「あの娘(こ)可愛やカンカン娘」の歌詞の部分のメロディーを、それぞれ7秒に編曲したものを流す。

 ほかに浅草駅では墨田川が登場する滝廉太郎作曲「花」を、上野駅では上野公園の桜にちなんで森山直太朗さん作曲の「さくら(独唱)」を、溜池山王駅では同駅周辺のビジネス街をイメージしたオリジナル曲をそれぞれ採用。全て、1番線と2番線では流れるフレーズが異なる。浅草駅・上野駅では10月30日の始発から、銀座駅と溜池山王駅では翌31日の始発から導入を開始。

 銀座駅の昨年の1日平均乗降人員は24万1513人。東京メトロ広報部広報課の担当者は、「銀座線のメロディーを聞いて、地域の雰囲気を感じて駅や路線に愛着やなじみを感じてもらえれば」と話す。

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