クリエイションギャラリーG8(中央区銀座8、TEL 03-6835-2260)で10月30日、アウトサイダーアーティストと気鋭若手デザイナーとのコラボ展「Artbility meets 10 designers」が始まった。
アウトサイダーアートとは芸術についての教育を受けず、既成の芸術の流派や傾向にとらわれずに自然に表現したアート作品を指す。社会福祉法人「東京コロニー」では1986(昭和61)年、障がい者が手掛けるアウトサイダーアート作品を審査・登録して保管し、ポスターや冊子の表紙などの媒体に貸し出すことで作者に使用料を支払うシステム「障害者アートバンク」を構築。2001年からは「障害者」という冠を外した「アートビリティ」へと名称変更し、現在は約200人の作家による約3200点の作品をアーカイブしている。
アーカイブ作品の中からデザイナーが自身の作風や好みに合う作品を選び出してポスターなどに仕上げる同企画。アートビリティと企業・社会との接点を増やすのを目的に、アートビリティ選定委員の一人でもあるデザイナー・福島治さんがプロデュースした。
デザインを手掛けるのは、長嶋りかこさん、天宅正さんなど、気鋭若手デザイナー10人。それぞれ、1人~3人のアートビリティ作品を使ってポスター、ブックカバー2種を仕上げた。
会場ではコラボ作品を展示するほか、アートビリティ作家の原画75点を展示販売(3万円~15万円)。売上金の半額は、作家から日本障害者協議会を通じて東日本大震災障がい者支援活動に支援金として寄付する。
アンケートに答えた来場者には、好みのブックカバーを進呈。11月13日には福島さん、長嶋さん、天宅さん、アートビリティ登録作家の大志田陽子さん、星野祥代さんが登壇するクリエーティブサロンも実施する。入場無料。要予約。19時10分~20時40分。
開催時間は11時~19時。日曜・祝日休館。入場無料。11月21日まで。