LIXIL（リクシル）ギャラリー（中央区京橋3）で9月8日から、「水屋（みずや）・水塚（みずづか）－水防の知恵と住まい－展」が始まる。

「水屋・水塚－水防の知恵と住まい－展」・松村邸の「段蔵」

　「水屋・水塚」とは、近年の治水整備が整う以前、頻繁に洪水に見舞われた地域で人・食物・家財道具などを避難させるために建てられた水防建築。人の背を超すほどに積み上げられた石垣や盛り土を「水塚」、その上に建てられた蔵を「水屋」と呼ぶ。

　同展では中部の木曽三川、関東の利根川や荒川、四国の吉野川流域など、全国の主な「洪水常襲地域」に見られる10種類の水防建築類の写真を中心に、関連する模型や当時使われていた独特の農具などを含む60点を展示。

　人々の知恵を生かした「河川伝統技術」による水防建築を通して、川と共に生きてきた日本人ならではの「住まい方」を再考する。

　開館時間は10時～18時。水曜休館。入館無料。11月26日まで。