パンフレットを手に中央区の魅力を楽しんでもらおうというイベント「中央区まるごとミュージアム2016」が10月30日、開催される。

昨年の「銀座将棋まつり」の様子

　名所や旧跡、伝統芸能、画廊・美術館、水辺などさまざまな文化資源を持つ中央区は「街全体が華やかで魅力的な『ミュージアム』である」という考えに基づき開催される同イベントは今回で9回目。昨年は区内に住む30～40代の子ども連れの人たちを中心に、約6万9000人が参加した。

　銀座エリアでは日本将棋連盟のプロ棋士が指導対局を行う「銀座将棋まつり」、通常は日曜休廊の画廊が特別開廊する「アフタヌーン・ギャラリーズ」など、築地エリアでは場外市場総合案内所「ぷらっと築地」のベテランスタッフによる「築地場外市場の老舗を巡る築技（つきわざ）ツアー」などを実施する。

　当日は参加者がイベントや文化施設等を回遊して楽しめるよう、区域内で無料で利用できるバスや船を運行。昨年は延べ5914人がバス、延べ4622人が船を利用した。

　中央区区民部文化・生涯学習課長の生島憲さんは「今年は新たに5つのイベントが加わり、中央区内で41の多彩な文化イベントが繰り広げられる。無料運行するバスや船を使いながらゆっくりと区内を回遊し、興味をお持ちの文化イベントをお楽しみいただきたい」と話す。

　「区内各所に設置するスタンプを集めて抽選会に参加できるスタンプラリーを開くほか、昨年度新設して好評だった日本橋・晴海間の無料船ルートを増便するなど、今年も多くの方に楽しんでいただけるよう工夫を凝らしているので、ぜひ足をお運びいただければ」とも。

　開催時間は9時～17時。催し物によっては事前の予約・申し込みが必要。各イベントの詳細はホームページで確認できる。